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千泡沫庭園

幾つもの泡沫から為る、どこか懐かしい庭園へ。

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ぷろふぃーる

さいしんきじ

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『Mystique Livre D'mirage』/5 

『Mystique Livre D'mirage』/5

/4
教会の中はとても静かで。

ミリアが何だかうずうずしているが、何故だかよく分からない。リシュアもまた、黙ったまま。

「明日の朝は早いですよ?」

フィゼルが言った。リシュアはそれを受け、にっこりと

「ええ、早起きには慣れていますので」

こう返した。どうやら、明日の話のようだ。

「ここを出て、どこに行くおつもりと?」
「とりあえず街へ。情報収集や準備が出来るくらいにはしておきたいですね」
「そうですか」

そしてフィゼルも頷く。
今度はリシュアが聞き返す。

「船はどこまで?」
「ソルフィアという港街までですよ。そこなら充分に準備出来ると思います」

そんな時、カナが外から戻ってくる。まるで何事も無かったかのように。近づいて来ては、近くの椅子に腰かけた。

「…結構かかりましたね。何かありましたか?」
「ちょっと色々あってね。…あ、彼なら心配ないと思うよ?」

やっぱり崖にいたけどね、と。
それを聞いて、がたりと立ち上がるリシュア。続けて問う。

「…彼はまだ?」
「いると思うよ。教会苦手なのかな?戻りたくないって」

少々大げさに、事を言い表すカナ。本人は何だか微小を浮かべている。リシュアは普段とは変わらずに…いや、何だか落ち着かないような、そんな感じがとれる。しかし、決して表には表していないが。

「…少し様子を見にいきます」
「ならさっき一緒に来れば良かったのに」
「その時は、私は不要だった、でしょう?」

すっと皆の横を通り過ぎるリシュア。音もたてずに、いつの間にか扉の向こうへ姿を消す。

「……んー…侮れない…」

カナが首を傾げる。その横で、ミリアも同じく。フィゼルだけが、平静を保ったまま、開いたままの扉を見つめていた。
暫く誰も口を開かない。
とてとてと、ミリアが扉を見にいった。リシュアの姿は見当たらない。それを確認すると、こちらを振り返り、やはり首を捻る。
突然、フィゼルがカナに視線をやる。

「…空部屋に、案内しますか?」

そして一言。カナは振り返り、軽く頷く。

「お願い」

やはり、笑顔だった。





「………」

蹲る。寒い。

どうしてだろう。

さっきの曲と、カナの歌。

どちらも何だか落ち着かない。

曲の方は、意識を、気力を奪われていくような感じ。

歌の方は、何か、開いた穴を埋めるような…厳密には違うけど。

確かに感じた。旋律に込められた魂を。

しかしどうしてだ?

どうしてこんなにも悲しくなる?

どうしてこんなにも泣きたくなる…?

「それはただリミットが弱いだけでしょう?」

声がした。顔は上げずに一言。

「…何でお前まで来た」

発した声は、不安定だった。相手がため息をついたのが分かった。

「何故って、貴方が帰って来ないからでしょう」
「それなら心配ない。だから早く帰れ」

言い放った。しかし、相手は離れる様子がない。暫くして、思わず顔をあげてしまう。

「……何だよ、リシュア」

リシュアは、屈んでリミットを見ていた。しかも目の前で。
若干不機嫌そうに、リミットは彼女を見る。そんなリシュアは笑顔で言った。いつもとは、何だか違う笑顔なのだが。

「…泣いているなんて、馬鹿みたいですね」
「!?」

突然の言葉に、リミットが困惑。思わず言い返す。

「…違う!俺はただ―」
「どこまで素直じゃないのやら」
「いや、だから…」
「だから何です?」
「…………」

そうして、言い返す術を失うリミット。段々恥ずかしくなってきたのか、リシュアから目を逸らす。

「…教会、苦手だな」
「知ってます。散々言っていましたし」
「……でも、そんな事言ってられないな」
「ええ。貴方だけ野宿する訳にもいきませんし」
「…そうだよな」

突然、リミットが立ち上がる。

「悪い。何だか心配かけたみたいで」
「別に私は貴方が心配で来たわけではありませんよ」

リシュアも立ち上がりながら言う。

「貴方が魔物でも引き寄せて来ないか不安だっただけです」

そうして、先に教会に足を踏み出す。

「……酷いな」

やはり不機嫌そうに呟いて、リミットも後をついて行こうとする、が。
直後、吹っ飛んだ。
地面に倒れ込む。幸い、そういうのには慣れているので受け身を取っていた。

「…って何すんだよリシュア!」

それからこう叫ぶ。
…どうやらリシュアが蹴ったようだ。
本人は、別に振り返る事もなく

「…少し苛々しただけです。気にしないで結構ですよ」

と言い残し、すたすたと先へ行ってしまった。
やはり取り残されたリミットは、きょとんとしてから、

「人をストレス発散に使うんじゃねぇ…!」

と吐き捨て、走り出す。
……リミットは気づいていないが、彼女なりに心配はしていたようだ。一気に吐き出した所か。
やはりただの鈍感なのかもしれない。





扉を開けると、ミリアが迎えてくれた。リシュアは微笑み、リミットの方を向いた。

「彼女、ミリアと言うそうですよ」
「ん、そうか」

そしてリミットも、ミリアを向いて

「俺はリミット。改めて宜しくな、ミリア」

と自己紹介した。そういや、名前を言っていなかったのだからな。

「カナとフィゼルはどこですか?」

リシュアがミリアに聞いた。フィゼル、という名前にリミットは首を傾げる。
ミリアは向こうを指した。小さなドア。向こうの部屋にいるのだろうか。

「リミット。そろそろ休みますか。詳しい事は明日決めましょう」
「…そうだな。何だかここ落ち着かないけど」
「仕方ないですよ。ミリア、行きますよ」

そう言って、リシュアはすたすた歩く。
リミットも後を追い、ミリアがてくてくついてくる。



…きっと、はじまりが教会だったという事には
意味があったのだろう。

少なからず、この物語には。




――――――――――――

カナちゃん出番少ない…

どうすりゃいいんだよ←

あとギャグスイッチが切れたし

只今シリアスモードです、何だかなー…

だからもひとつの話がまるで進まない…orz

ミリアたんはちっちゃなお人形さんみたいな女の子をイメージ!

だからてくてく、とかとことこ、とか

きょとんとしたり首を傾げたり

そういう子。可愛いなぁ(*´∀`*)←

フィゼルさんは素敵な人らしいよ!

何でも、カストルさんイメージらしい(きりあー談←蹴

りしゅとりみはいつもあんな感じ。

何だか痛々しいなぁ…(

リミたんは意外と涙脆いんじゃないのかなぁ…分かんないけど←

りーちゃはぐいぐい進んでくタイプ!リミたんを文字通り引っ張って進むんだ!ずりずり。

りみ…俺を引っ張んじゃねぇ!
りしゅ…何か言いました?(黒笑

(´ω`)←

そろそろ教会出るんかね

ミリアたん連れて行きたい…!(

何気にリミたんになついてる感じで←

袖をぐいぐい引っ張ってきそう。かまってー(

街の名前勝手に出しちゃったしね!

頑張ればきっと出来るさ。だってきりあーだもの←

よし、バトンパス!((
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