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千泡沫庭園

幾つもの泡沫から為る、どこか懐かしい庭園へ。

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ぷろふぃーる

さいしんきじ

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nomal-34 

彼女は目の前の光景に声が出なかった。

それは本当に凄惨なもので、普通の人なら吐気がするに違いない。
しかし彼女は見てしまった。

沢山の死体が転がっていて、多くの血が地面に流れている。死体は全て、刀で斬られたもの。それを見ただけでも、先程の惨劇が、恐ろしい程鮮明に、蘇る。

そして、それらの中心には生きている男が一人。長い黒髪を持ち、右目に傷がある男。二本の刀を持ち、その双方共、血がべっとりとついている。恐らく、彼がこの惨劇の犯人だろう。

彼女は、その男の名を呼ぶ。

「…リヴ…」


――――――――――――
Tinkle☆Lucker:Novel:nomal-34.

†守るべき命
――――――――――――

その声に、男――リウォードは振り返る。彼女――シュピタルは彼に問う。

「…ねぇ、どうしたの?何が、あったの?…これ、リヴが、やったの…?」

信じられない。そう言わんばかりにシュピタルは問い続ける。その言葉を聞いているのか否か、リウォードは荒く呼吸をしているだけ。
不意に、リウォードは地面に崩れ落ちた。

「リヴ!?」

慌てて駆け寄り、リウォードを抱き起こす。意識はあるようだが、とても辛そうだ。それでもリウォードはぼそりと話し始める。

「…段々と…番人に侵食されかかってるな…」
「番人って…前にリヴが言ってた命の番人のこと?」

シュピタルには心当たりがあった。リウォードと出会ってから少し経ってから知ったこと。
リウォードは命の番人にならなければいけない存在。

この世界に生ける全ての生き物の命を管理する、命の守人を守護する補佐人。それが命の番人。
それに命の番人は、本来感情、心を持たない。普通、番人はその違いにすら気付かないものだという。
しかしリウォードは、命と対になる存在、霊を呼ぶことが出来た為、なかなか番人になれなかった。感情も、無くさずにいた。
それに、彼自身も番人になることを拒んだ。何故なら、彼はその時知ってしまっていた。命の番人になれば、ヒトではなくなる。霊達と話せなくなることを。
しかしその時の命の守人はそれを許さなかった。そこで守人は、己の魂をリウォードに同化させた。
その結果、リウォードは彼の意思とは関係なく、今も段々と“命の番人”に侵食され続けている。

この話は、リウォードから直接聞いたわけではない。彼の使い魔(霊?)レトスから聞いた話だ。シュピタルはその話を初めて聞いた時はもちろん、今もまだ信じられない。

しかし、命の番人というのは、こんなむやみやたらに人を殺めていく存在ではないはず。恐らく、自らの意思で番人になろうとしているのではなく、その矛盾がこのようなことを生むのだろう。

何故、命の守人は、これほどまで彼を番人にしたいのだろうか。それは全く分からないし、予想さえ出来ない。

それでもいつしか、リウォードは完全に命の番人となるだろう。

「…でも、私はずっとリヴの傍にいるから」

シュピタルは意識が朦朧としているリウォードを抱き締める。

「…リヴが私の傍にいてくれたように、私もずっと、リヴの傍に…いえ、それだけじゃない。リヴを番人の意思から守るから…番人なんかにさせないんだから」

そして額を撫でる。リウォードは何も言わずにただ彼女を見ている。が、その目は虚ろで、何となく光を宿していないようにも取れる。

「…ねぇ、私の声が聴こえる?」
「………」

リウォードはこくりと頷く。

「……ありがと」

そして彼女はこう言うのだが、リウォードには、これが何を意味していたのか理解出来なかった。

リウォードは静かに目を閉じる。意識が段々と闇の中へ堕ちていく。
ああ、このまま堕ちていってしまうのか。
いや、それはまだ出来ない。シュピタルがいるから。
彼女を置いていってしまうなんて、出来ない。

そんな事…出来ない……。

………

……

…。








『…気ぃ失っただけだ』

シュピタルはリウォードが死んだんじゃないかと焦ったが、近くにレトスが現れてこう言ったので、胸を撫で下ろした。

「良かった…」
『にしても、お前、リミットの奴が好きなんじゃねぇの?』
「え!?」

しかしいきなりレトスにこんなこと言われて黙ってはいられない。

「…い、いきなり何なの?」
『だってお前、コイツの事も好きだろ』
「……!?」

容赦なくレトスは喋り続ける。幸い、ここには誰もいないし、リウォードも気絶しているから誰かに聞かれるわけではないけれど。

「ちょ…そんな訳…でも…」

シュピタルは戸惑う。
しかし不意にうつ向いて、良い直す。

「…私最近、自分の気持ちがよく分からないの…」
『ほぅ…』

そして意味有りげに腕を組むレトス。亡霊なのにどうやって、という疑問は素早く闇に葬ってあげましょう。

「…何なの。何か悪いかしら?」
『いんや。ただ…面白いな、アンタ』
「はぁ?」

何を思ったか、レトスはへらへら笑い出す。シュピタルが問うてみても、レトスは答えてくれない。むぅ、と膨れるシュピタル。

『んじゃ、さっさとコイツ連れて帰るか』
「…………うん」

不満そうなシュピタルを横目に、レトスはリウォードを担ぐ。亡霊がどうやって担ぐのかは以下略。

「そんなに膨れんなよ。アンタだっていつか気づくって」
「…一体何によ」

そんなシュピタルの呟きに、レトスはただ笑うだけ。
しかし、そんな平和な時は永遠に続かない。
永遠の平和が無いのと同じで、完全な平和などありはしないのだから。



それでも今日も、

世界は廻る。

一握りの命は、

静かに巡る。





―――

なっ…謎すぐる←

たまにはサブキャラ(ほぼメインだけど)も出さなきゃね!てな感じでシュピタルとリウォード(+レトス)。

二人はひょんな事から一緒に行動してまふ

でもでも命の番人に侵食されそうになってるリウォードは大変なんです(どういう風によ

番人が関係してくるのはまだ書いてない話なんですが、

二人の話としてはー…

あああああこれ夢の影見てからじゃないと分からんだろうがあああああ何やってんだ自分のバカあああああ(←

…あ、夢の影は今やってる話(すかいさいくる)の二つ前の話です

ちなみに、今の世界観&キャラで一番最初に書いた本編小説でもござります

夢の影は自分でも結構気にいってる話(´ω`)

だが同時に文脈とか矛盾とか、ここは明らかにおかしい!…とかが一番多い話でもあります(ひでぇ

だから公開出来ないのだよ

…………すかいさいくるも、いつか矛盾が起こります。ちゃんと動向整理してかないとな、あばば
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