FC2ブログ

千泡沫庭園

幾つもの泡沫から為る、どこか懐かしい庭園へ。

08« 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.»10

ぷろふぃーる

さいしんきじ

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

[edit]

trackback: --  /  comment: --  /  スポンサー広告

nomal-29 

「うわああああー!ごめん勘弁してくれぇええええ!」
「出来るかぁぁああああ!!」

それは追いかけっこだった。

追われる側は、明らか泥棒。手に持つ袋の中には盗品。

追う側は、やはり警察。しかしぱっと見ただけでは彼が警察の者だとは分からないだろう。

彼らは街の中。人通りはそれなりのお昼頃、追いかけっこは続く。

両者共に必死だ。

「盗んだもの返しやがれぇ!!」
「知らない知らない!俺は知らない!」
「仕方ねぇな…」

次の瞬間、

街が燃えた。


――――――――――――
Tinkle☆Lucker:Novel:nomal-29.

†find me! polices!
――――――――――――

「ザンカ」

ザンカと呼ばれた警察は、今、警察の偉い人かつ相棒の前にいた。その人物は椅子に座っており、二人の間には机。…社長室みたいなのを想像してくれると有難い。

「…街を燃やすとはどういう事だ」

彼は表情にこそ出していないが、口調は明らかに怒っていた。

「えっと…まぁ、つい…かっとなって…」
「だからといってあのような事をする必要性がどこにある」
「で…でも、犯人捕まえたし…」
「そういう問題じゃない。後始末どうするつもりだ」
「………」

ザンカ全く頭が上がらず。

先程街が燃えたのは、ザンカが頭にきて炎を吹いたからだ。
その炎は犯人をかすめ、近くの木に火をつけた。
その火が近くの家に移り…そういう訳だ。
犯人はそれにあたふたしているところを取り抑えられたが。

「…レイさん。許して…」
「罰として買い出しな」
「……………はぁ」

容赦ない彼の制裁に、ザンカはため息をついた。


彼の名はレイ。
警察をまとめる、とにかく偉い人である。どうやって、そうなったのか、詳しくは誰も知らない。相棒のザンカでさえ。

ザンカが出ていった後、茶色い猫が、レイの肩に乗ったかと思うと、ゴロゴロと甘え出した。
レイは猫を撫でる。

「…今日は茶猫、気分いいのか」
「にゃー」

どうやら茶猫というらしい。小さな声で鳴いた。

そしてレイは、ある資料を探す。





ザンカは廊下を歩いていた。
買い出し…まさかランバートのデパートにまで行かせる気じゃないよなぁ…、とそんな事を考えながら。ランバートというのは、この辺りで中心都市。ビルが立ち並ぶ都会…といった方が分かりやすい。
だがザンカはそこが嫌いだ。都会は何もかもが忙し過ぎる。

「あっザンカ先輩!」

突然、後ろから声をかけられた。

振り返るとそこには同じく警察の女性。

「ティアちゃん、見回り?」

ザンカはそんな事を訊いた。ティアは頷く。

「ザンカ先輩こそ何処行くんですかー?」
「買い出し」
「そーですか。それは大変ですね」

まるで他人事のように受け流すティア。そしてすぐに続ける。

「…うーん、見回りというよりは、召喚術の練習をしたかったんですけどね」
「あれ、ティアちゃん、銃の方は?」
「あーあれはオマケですよ」
「オマケ…」

ザンカは一瞬戸惑いを隠し切れなかった。ティアは銃の使い方が上手いが、ザンカはダメダメだ。後輩に思いっきり差をつけられてる。駄目な先輩だな。

「…ティアちゃんは一緒に来てくれないの?」
「はい」
「…って凄く笑顔で言ってるんだけど」

まあこれ以上ここにいても意味ない。ザンカは一人で出発することにした。行き先はやっぱランスターにしておく。




歩いた。
ランスターまでこんなに距離あったっけ?
ザンカはくたくただった。これじゃあ買い出しどころじゃない。

「…でも行かないと」

とにかくザンカは歩く。
えっと、買い出しの品は…

「にんじん…か?何故に…」

とりあえずザンカは八百屋についた。しかしそこには

「いらっしゃい―」
「!」
「あ」
「な…」

ばったり会ってしまった。柳尉とテイルに。

「……へ?」

この八百屋の主の妻であるクリスカはきょとんとしていた。

「「あ――――ッ!!」」

テイルとザンカは同時に叫ぶ。そして

「今日こそ柳尉捕まえてやる!」
「柳尉は渡さないよ!」

とこれまた同時に言った。まぁそんなことしてる間に柳尉はちゃっかりその場を離れちゃっています。でも二人は気付かない。

「そんならここで決着つけてやる!」
「望むところだぁぁぁあ!!」

更には戦闘体勢。あらあらもう予想はつきますね。

「これでも喰らいやがれぇぇ!!」

ザンカは炎を吐いた。

しかしテイルは避ける。

そして炎は店の中へ。

「……あ」

次の瞬間、燃え上がる。







「…お前は」

レイは相当ご立腹でした。当然です、二度も街を燃やしてしまったのだから。

今度こそザンカはなす術がなかった。ちなみに机の上で茶猫が思いっきり威嚇しているのはいつもの事。

「…何故こうも同じ事を繰り返すかな…」
「オレだって好きでこーなったわけじゃねぇってば」
「ニャアー!」

ザンカが口を開く毎に、茶猫は威嚇する。相当嫌われてますな。

「とにかく……掃除でもさせるか…」
「えー」
「言っとくが拒否権はないぞ」
「うー…」

ザンカは膨れるが、言い返す事も出来ない。
諦めて部屋を出ようとした時。
レイの机から、一枚の紙が落ちた。
ザンカはそれを拾う。そこに書かれていたのは

「…これ、ルオーネについての資料じゃねぇか?」

偽りの罪人、ルオーネ。

「ああ」

レイはこう答えた。

「ティンクル・ラッカーと名乗る集団の中に、ルオーネである柳尉がいる事は知っているな?」
「おう。さっき会ったし…んで?」

レイは続ける。

「イーブル・パターブと名乗る組織の中に破夜と言うルオーネがいる」
「………イーブル・パターブ?」

ザンカは首を傾げた。そんな名前は聞いた事がない。

「…その様子では、お前もよく知らないのか。…まあ、取りあえずそこら辺の情報を集めて欲しい。…掃除を終えてからな」
「…はーい」

ザンカは不服そうに部屋を出ていった。

茶猫が一枚の紙を拾い上げた。
レイはそれに書かれた内容を見て嘆息した。

そこには、


『伶雅』


と書かれていた。


「…今は伶雅ではなくレイ」


彼は静かに呟いた。

それを聞いていたのは茶猫のみ。


レイはそうして、静かに席を立った。

沢山の資料を抱えて。








□■□■

シリアスなのかよく分からん話ですな。
警察の人達のお話。誰が主体なんだこれ。
謎だらけですねレイさん。伏線です。←何の
レイとザンカはお互いに信頼し合えるコンビです。ザンカは失敗ばかりしてますが(ry


簡単な解説ー。
警察さんはルオーネを追っとります。指名手配なのですよ、ルオーネは。何故なのかは敢えて言わない。ルオーネは種族の名前です。蜃気楼の街で生まれた者の事を言います。ルオーネの名前は皆漢字です。柳尉、破夜はルオーネです。レイは…どうなんでしょうね?←

クリスカさんは八百屋さんの主人の奥さんです。でも実質クリスカが切り盛りしてるようなもんです。主人はテレサです。テレサって名前は他の様々なものとは一切関係はありません(´・ω・`)
そしてこの二人は凄い人物なんですがー…ネタバレはやめよう←←


次回予告ー(
次は義賊コンビのお話!
そう、手ブロの企画で貰った子達が登場!
それでその子達の紹介も兼ねますので!
あくまで予定ですが←


ではー(*´∀`*)
スポンサーサイト

[edit]

この記事に対するコメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURL
→http://tinklelucker.blog16.fc2.com/tb.php/155-148486cb
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。