千泡沫庭園

幾つもの泡沫から為る、どこか懐かしい庭園へ。

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ぷろふぃーる

さいしんきじ

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nomal-28 

「オネガイ、トドケテ」

少女が言った。

「アリガトウ」

少年が言った。

「アナタハシャダームダ」

大人が言った。

「コトバノハイタツニン」

誰かが言った。


――――――――――――
Tinkle☆Lucker:Novel:nomal-28.
†コトのハ
――――――――――――

「この言葉を届けて頂戴」

ボクは、ある仕事の真っ最中だった。

ある女性に、あることづてを依頼された。

それは彼女の恋人に向けた言葉だった。

彼女は嘆きながら、けれども強い想いを持っていた。

だからボクはそれを届ける。

その言葉を伝える。


ボクの名前はセルシオ・リーフェルング。言葉の配達人。

代々リーフェルング家は言葉の配達人の仕事をしている。父も、祖父も、そのまた前の代も―

ボクはこの仕事を誇りに思っている。
人と人との間に繋がる言葉。それがボクは好きなんだ。

けれど、そんな言葉にも刃があって。

言葉は使いようによっては薬となり、人を安心させたり喜ばせたりする。

しかし、一歩間違えれば爆弾となり、人を傷つけたり怒らせたりしてしまう。

まさに火や水のようである。

火や水は生命に恩恵を与えるが、時にそれは災いを引き起こし、生命の命を落としかねない。

だからボクは、真剣に仕事をしなくちゃいけない。


『依頼内容は、その届ける相手にだけ伝える』

ボクは空を舞う。

目的地は、“此処”じゃない。

上へ、上へ。

目的地は空よりも上。

その途中、彼に出会った。

『お、配達人じゃん』

彼はボクを見るとこう笑いかけた。ボクも挨拶を返す。

「やあ、ロス。久しぶりだね」
『まあ普通の奴はこんなとこまで来ないからな…んで、今日はどんな件?』
「ある女性から。サーベックさんって男性知らない?」
『サーベックねぇ……あぁ、そういや最近ここに来たな』
「なら間違いない。ありがとロス」

一連の流れの後、ボクはロスの前を通り過ぎようとする。

『気をつけてけよ。仮にもここは“お前達”の住んでる世界とは違うんだからな』

彼がこう言ったので、ボクはくるりと振り返り

「知ってなきゃ配達仕事はつとまらないよ」

と笑顔で返した。




配達は命がけだ。

ボクは配達の場所を選ばない。

そこが、ボクらの住む世界じゃなくても。




「こんにちは」

ボクはある一軒家に辿り着いた。外観は凄く新しい家だ。

「…どちら様?」

その家の中から出てきたのは、まだ20代位の青年。

「サーベックさんですか?」

ボクのこの問いかけに、彼は怪訝そうな顔をした。

「…それは僕の“かつての”名前」
「知っています。敢えてそう訊いただけです」

とりあえずこう言って、そして本題に入る。

「…ミッチェルさんからの言葉の“手紙”を伝えに来ました」

その言葉に、彼は目を見開いた。

「な…何で君が僕の恋人の名前を…」
「申し遅れました」

ボクは軽く一礼。

「ボクは言葉の配達人、セルシオ・リーフェルングと申します」

その瞬間、彼は何かを悟り、泣きそうになりながらセルシオを見つめた。

「それで…彼女からの“手紙”とは…?」

ボクは静かに伝え始めた。
…よく色々な人から、暗記能力高いよね、と言われるのだが…それが仕事だから。




「ああ…ごめん……ありがとう…」

全てを伝え終えると、彼は泣き崩れた。ボクもその内容は理解しているので、彼の気持ちはよく分かる。

暫くそっとしておいた。このまま立ち去る事は出来ない。泣いている彼をほっとくことは出来ないのだから。

「…聞いてくれるかい、配達人」

不意に彼はボクを見つめてこう言った。彼の目は未だ潤んでいる。

ボクは静かに頷いた。

「…君は…配達人は……死別というのを経験しているかい…?」
「いいや。でも、そのような人達の依頼なら何千件も承った事があるよ」

ボクはこの時敬語を使わない。“仕事”とは関係がない話だから。

「…そうか……配達人、君はどう思う?」
「何を?」
「…死ぬ事は…悲しい事なのかな」

ボクは考えた。考えて、考えた末、答えた。

「死ぬっていうのは、残された人達との避けられない別れ。だけどそれが運命だとしたら…仕方がない事だと思う」

そしてすぐにこう付け足した。

「今までの人生を悔やまなければ、良く生きていれば…ボクはそれで幸せだと思うよ」

彼はその言葉を聞いて、力無く頷いた。

「…僕は…良く生きる事が出来ていた…?」

彼は再び泣き出す。

「………」

ボクは彼にそっと近付いた。

そして


ペシンッ―。


「…ッ!?」

彼が頬を抑える。

ボクは彼の頬を叩いた。

「ミッチェルさんは…君の彼女は生きようとしてる。君がいなくなった今も。それなのに、君はまだそう思ってる。彼女だって…悲しいんだ。その彼女の“手紙”にも、その想いが込められてたんだよ」

両者共、沈黙。

彼は泣き続ける。

ボクは続けた。

「泣いてばかりじゃ、“生きている”彼女を悲しませちゃうよ。…ね?」

彼は、






「…ありがとう」





ボクに初めて笑顔を見せた。









ボクは帰路についていた。
配達人の仕事をしていると、このような依頼もある。
けれどボクはそれを運ばないといけない。

望む事なら、全ての人が、笑顔になれるように。







ボクは向こうにリミットの姿を見た。

彼は何をすることもなく、ただそこでぼーっとしている。

少し、からかって行こうか。

ボクは向かう。

「リミットー」
「んな…!セルシオ!?」
「何してんのー?」
「関係ねーだろ」
「教えて教えて教えてよぉリミット君~ボクと一緒に話そうよーだってボクはつまんないんだよ仕事の帰りだしさーキミも何もすることないんでしょーだったらボクに話してくれてもいいじゃーん」
「一旦黙れお喋りセルシオッ!」
「えーひどーい。大体キミはね…」





言葉は難しいよ、やっぱり。




□■□■

せるしーのお話。
言葉の配達人の仕事を具体的に。しかしどう考えても非現実。天国(スカイルハイ)に届けに行ってるよセルシオ。

仕方がないのよセルシオの事だし。

文脈がぐだぐだなのと共に一つ一つの台詞の意味が訳分からん。

会話ばっかだったな。普段からそんな感じだけど。


苦情とか何なりと受け付けますので←
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