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千泡沫庭園

幾つもの泡沫から為る、どこか懐かしい庭園へ。

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ぷろふぃーる

さいしんきじ

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nomal-27 

そして今年も流れ星。

僕達はそれを見あげる。

笹の葉に短冊を吊す。

願いが詰まった短冊を。

そう、今日は――


――――――――――――
Tinkle☆Lucker:Novel:nomal-27.

†流レ星ニ願イヲ
――――――――――――

「七夕?何だそれ」

リミットがこう言った。そうか、リミットにはこういう知識はないんだった。

「あれーリミットそーいうのも知らないのかー」

ジャンがにこにこ笑いながら言う。一方のリミットは、ジャンにも分かる事が分からないって訳で、かなり焦っていた。因みに、誰も彼に教えようとしない。

「なっ…何なんだ、その七夕ってのは」
「んー、簡単に言うなら星に願い事をする日かなー」
「願い事?」
「短冊に願い事を書くんだよ」

そこで珍しくテンが話に割り込む。リミットはそっちの方を見た。

「それを笹に吊すと願い事が叶うっていわれてる。昔からの言い伝えだけどさ」

それだけを言って、テンはその場を離れた。リミットには益々訳が分からない。

「何で笹に吊すと願いが叶うんだ?」
「知らねー。七夕始めた人にきけばいーじゃんかー」
「…無理だろ、てか誰だ」

リミットは途方に暮れる。これだから年中行事はよく分からないのだ。
見るとリシュアはそうめんをこしらえてる。

「…はぁ」

リミットは軽くため息をついた。




そして、暫く時間が経って。


ラック達は短冊にそれぞれの願い事を書いていた。

「………願い事って…」

一方、何を書けばいいのか迷っていたリミットは、他の皆の短冊を覗いてみることにした。
まず、ラック。


「…何書いてんだ?」

リミットはラックの短冊を取り上げる。

「うわっ!勝手に取らないでよ!」
「…『美味しいモノを食べる』?…お前らしいな」

そう言うとラックは若干嬉しそうに

「えへへ、だって美味しいモノ食べたいんだもーん」

と言った。

「普段から願ってるもんな、それ…そういやジャンとプリュは?」
「俺はこんなのー」

ジャンが短冊をリミットに見せる。

「どれどれ…『お菓子食べたい』?」
「アタシもぉ大体同じだよぉ~」

見るとプリュのには『お菓子がたくさん食べれますように』と書かれていた。

「…(こいつらは同じようなもんか…)」
「そーいうリミットは何か書いたの?」

ラックが怪訝そうにリミットを見る。

「…いや、俺はまだ。ちょっと他の奴らも見てみる」
「ふーん。書いたら見せてね」

とラックは期待してそーな目でリミットを見つめた。慌てて目をそらして、今度はディカノとマッチの元へ。

「願い事書いたか?」
「あ、リミット。うん、見たい?」

そう言ってマッチはリミットに短冊を見せた。

「『世界一の魔術師になりたい』!」
「……」

マッチならそんな事を書いてもおかしくはないだろう。

「ディカノは?」
『みっ…見るな…!』

ディカノは必死に隠そうとするが、リミットはいとも簡単に短冊を取り上げる。

「…えっと、『いつもラックと一緒に『読むな!!』

そして急いで奪い返すディカノ。何か必死だ。

「…読んだって別にいいだろ」
『駄目だ…絶対に…!』

そしてディカノは急いでどこかへ逃げていった。
慌ててマッチが追いかける。
リミットは暫くその場につったっていたが、やがてミラムとテンの元に。

「あらリミ君どうしたの?」
「…皆の願い事見て回ってる」
「そうなの」
「お前らは何書いてんだ?」
「あっ…」
「ちょっと」

リミットはミラムとテンの短冊を同時に取り上げる。

「ミラムが『海に行きたい』でテンが『タオを増やしたい』?」

…意味が分からない。

「…だって海に行きたいのよ」
「タオ一体じゃ可哀想でしょ」

ミラムはもじもじしながら、テンはタオを転がしながらこう説明した。
てかミラムは何となく分かるが、タオを増やすってのは無理があるだろう。

「…分かった、もういい…」
「あれ、感想無し?」

リミットはそそくさとその場から離れた。考えるのはよそう。

次に柳尉の所に行ったが、彼はまだ考えていないようだった。
何でも、思いつく願いが『静かでいたい』とか『お嬢様に会いたい』とかそういうのしか思いつかないらしい。
……いや、でもお嬢様って誰だ?
そう訊いたら柳尉は黙って机に突っ伏してしまった。答える気ゼロだ。
仕方がないので、リシュアの所に行った。

「願い事?ええ、書きましたよ」
「見せてくれねぇ?」

そう言うとリシュアは良いですよ、と答えて短冊を手渡した。

「…あれ」

しかしそこには何も書かれていない。

「…願いは、自分で叶えるものですから。敢えて書きませんでした」
「………」

怪しい。
リミットはくるっと後ろを向いてから、その短冊を裏返してみた。
…何やら小さな文字で、なにかが書いてある。
よく見ると…リミットが何とか。

「…俺の名前?」
「!!!」

後ろからリシュアが短冊を奪い取り、リミットを蹴った。リミットは思いきり壁に激突。めり込んでる。

「なっ…何で裏側見たんですかっ!?」
「…り…リシュア……なにも蹴る、事は…」

リシュアが顔を真っ赤にして怒っている。しかし一方リミットは死にかけていた。目をぐるぐる回している。

そんな騒ぎに、ラックとジャンとプリュが。

「…何があったの?」
「何でもありませんよ…」
「?…ってリミット大丈夫!?」

半殺しにされたリミットを見てラック達はそちらに駆け寄る。

未だリシュアの顔は紅潮したまま。

「…勝手に見るリミットが悪いんですよ…」

そしてぽつりと呟いた。






その夜―。


皆の願い事が書かれた短冊は笹に吊され、夜空を見上げていた。

リミットはその短冊を見上げて、こう呟いた。

「…願いは自分で叶えるもの、か…」

彼は短冊と笹の隙間から、何か光るものを見た。

それは流れ星。

「………」

そして夜空に広がるのは、天の川。

満天の星空を見て、リミットは満足気に微笑んだ。

リミットは静かにその場を去った。

皆と共に笹に吊した彼の短冊は、静かに風に揺れた。

そこには、こう書いてある。


『皆とずっと一緒にいられるように』








□■□■

今日は七夕です。
リミットにはこういう年中行事の知識は殆どゼロです。旅してたんで。
だから、こういう時は皆に訊いてます。
そして、行事を楽しみます。
彼が楽しめるのは、皆がいるから。




………意味分からなすぎて自分で読み返して吹いたww

こういう願いは言葉の配達人、もといセルシオに頼むべきなんだよ!
…書かなかったけど。
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