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千泡沫庭園

幾つもの泡沫から為る、どこか懐かしい庭園へ。

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ぷろふぃーる

さいしんきじ

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nomal-23 

空が淀んでいる。

まるであの時みたいに。

それは確かに、何かの終焉を示していた。

俺は覚えていない。

あの頃の記憶を。

少しずつ、思い出してはいるのだけれど

それは俺の、記憶の断片に過ぎない。

そしてその記憶は

今の俺にとって、信じられないものばかりだったのだ。

全ての記憶を取り戻した時、俺はどうなってしまうのだろう。

怖い。知ってしまうのが怖い。

だが、これは、知らないといけない事なのだ――


――――――――――――
Tinkle☆Lucker:Novel:nomal-23.

†偽り、罪
――――――――――――

記憶の中にある、俺の眼に映るのは――炎。

それは最初に取り戻した記憶。

街――蜃気楼の街と呼ばれる街が、燃えていた。

一体何があったのか。

理解出来ない。分からない。一体、この街に何が?

「るー君」

後ろから誰かに声をかけられた。記憶の中の俺は後ろを向いた。

そこには、美しい容姿の少女。

桃色のリボンに、漆黒のマント。

その姿はいかにも奇妙だったが、まるで貴族のようだった。…いや、彼女は、貴族だ。

根拠は……無い。

「…ねぇ、何があったの…るー君」

るー君とは…俺の事なのだろうか。どうやら、彼女も状況を把握出来ていないようだ。

その時の俺は、こう言う。

「…お嬢様は…どう思います?」

「……言っていいの?」

「ええ」

そして自分は“お嬢様”を見た。

「……………この街、終わるの。もう、壊滅してしまう」

その少女は、どこか哀しげな表情をしていた。

「…そうでしょう?」

「……仰る通りです」

そしてかつての自分は正直に答える。

そうなのか、これは、蜃気楼の街が壊滅してしまう時の、記憶なのか。

それでも、目の前の少女は微笑む。

「…仕方がないの。本当は、もっと早くこうなってたかもしれない。るー君がいてくれなかったら…」

その手は、自分の頬を撫でた。濡れている、手が。

「でも、私は、ね…」

自分を映した目が潤む。

「…ごめん、るー君…こんな事に巻き込んで…」

そして少女は自分にもたれた。
声をあげて、泣きじゃくる少女。

それは誰が見ても、普通の少女にしか見えなかった。

そんな彼女を、自分は、かつての自分は、優しく抱き留める。

「…お嬢様」

“お嬢様”が顔を上げた。
その顔は涙でぐしゃぐしゃだ。

「謝りたいのは、こちらの方です……私は、貴方を守らなければならない」

そして自分は、はっきりと、こう言った。

「逃げて下さい、お嬢様」

“お嬢様”は目を見開いた。

「…この街から逃げて下さい。誰も貴方の事を知らない所……本土が良い、そこに逃げて下さい。…ここにいてはいけません。貴方の事を狙って、沢山の刺客が現れるでしょう。何とか、その前に…」

「ちょ…っと待って」

少女はまさか、というようにこう言う。

「そしたら…るー君は…?るー君は、どうなっちゃうの…?」

自分は、答えなかった。

少女は、理解していた。その意味を。

だから、少女は叫ぶ。

「ねぇ…どうして!?どうして私が助からなくちゃいけないの!どうして…貴方が死ななきゃいけないの!!」

「…死ぬ訳じゃありませんよ。ただ…少しの間だけ、お会い出来なくなるだけです」

「そんなの嫌!るー君…絶対に死ぬ気でしょう!?」

声をあげて、泣き叫ぶ少女。


――ルオーネである自分は、狙われている。

“街壊し”の疑いをかけられて。

お嬢様は、ルオーネではない。

しかし、彼女はテディローズ家の末裔。

同じ様に、狙われている――。


「…チロルお嬢様」

自分は、そう言っていた。

「……無事を、祈ります」

そして、走り出す。炎のある方へ。

後ろから、少女の叫び声が聞こえる。


「―― ――!」


だが自分は無視した。

それでも“チロルお嬢様”は、叫び続けた。




――そこで、記憶はぷつりと途切れた。










少女の潤んだ眼に映るのは――炎。

街――蜃気楼の街と呼ばれる街が、燃えていた。

一体何があったのか。

理解出来ない。分からない。いや、理解したくなかった。

少女は、ずっと泣いていた。

何かを言っているのだが、それはよく聞き取れない。

やがて、彼女は空を見上げた。

空は、紅い。

夕焼けではない。

「…るー君」

そして、暫く真っ赤な空を見上げていたかと思うと、急に踵を返し、炎とは逆の方向へと歩いていった。


「 、私は――」









「どうしたの、柳尉」

後ろから、テイルの声。

「…何かあったの?」

心配そうに、尋ねてくる。

俺は、微かに微笑んで

「何でも無い」

と答えた。





□■□■

シリアスっぽい何か。文脈がw
語彙力の無さがバレバレ。誰か語彙力下さい^^;

柳尉の過去っぽい何か。彼の過去は入り組んでます。
しかも彼は記憶を二回なくしてます←

そして彼はこの後悲惨です。とんでもないです。
あう…何か言ってしまいそうだ…
ヒント(?)としては“偽りの罪人”。
あらら何か分かってしまいそうで怖い怖い(何


でも彼の事は大好きです。本当に。こういう子(子か?)が好き。



長編は書いてたりしてます。ただ、今書いてるやつは見せられません。人に見せられるようなもんじゃない…

今書いてるやつが終わった次のはこっちに載せようかなぁ。どうしよう。
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